akane
2019/04/25
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2019/04/25
市川:今回この収録のために、KADOKAWAさんから出ているファミ通『信長の野望・大志 公式ガイドブック』を買ってきました。
園原:分厚いですね~(笑)
市川:495ページあります。
園原:おお~っ。
市川:その半分がほぼ武将のパラメータで埋め尽くされています。これをずっと読んでられる(笑)
―ちなみに、どういう読み方をされるんですか?
市川:「ああ、こいつのパラメータは前作よりちょっと上がってんじゃん」「これってもしかして大河の影響?」とか。
園原:あ~。世間の動きに合わせて。
市川:どのゲーム作品か忘れちゃったんですけど、成田甲斐という成田氏長が出てくるんですけど。僕はこれ『のぼうの城』の影響だと思うんですよね。統率73武力82知略70、かなり優秀です。「これって『のぼうの城』の影響じゃないかな」って考えながら読み解くと面白い。
園原:かなりマニアックな。
―パワプロでいう「昨シーズンより成績が上がったから(能力が上がる)」の成績にあたるものが外部からの評価というか。メディアにどれだけ出ているかっていう。
※パワプロ……コナミから発売されている野球ゲームシリーズ『実況パワフルプロ野球』のこと。オリジナルの選手を育成する「サクセス」モードはほぼギャルゲーであることが有名(特にポケットの方は伝説的)。
市川:武田勝頼(に関する本)が角川選書かな?ものすごい売れた時があって。あれでパラメータ上がってる気がするんですよ。だから、カンさんと「『信長の野望』でパラメータが上がるような小説を売りたいね」と話していて。
―逆に言うと、「信長の野望」の開発スタッフはめちゃくちゃ歴史小説に詳しいんじゃないかという。
市川:絶対詳しいと思います。
園原:大河が決まる度にパラメータが気になっちゃいますね。来年は……
市川:来年の大河は古今亭志ん生ですよね。
※古今亭志ん生……戦後の東京落語界を代表し、「天衣無縫」とも言われた芸風で知られる天才落語家。2019年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」でビートたけしが語り手役として演じている。(この収録は2018年末に行われたため、市川は未来形で話している。)
園原:そうだそうだ。クドカンですよね。
市川:ビートたけしですね。古今亭志ん生は「信長の野望」には入らないと思います(笑)
園原:入らないか~(笑)
市川:淀君とかも入ってるからね。もしかしたら……(笑)
―淀君も入ってるんですか?
市川:そりゃ入ってますよ。竹内結子さんが真田丸でやられましたね。
―「信長の野望」は色んなキャラクターが。さっきちらっと見ましたけど、千利休とかいましたもんね。
市川:そうですね。最近の傾向だと女性キャラが(増えた)。お姫様とか正妻とか側室とか。
園原:女性キャラも戦えるんですか?
市川:聖闘士星矢もこういう風にやれば、瞬が女体化しなくても……。
園原:(笑)
―これは注釈付けるので(笑)
※瞬が女体化……Netflixで2019年の夏に配信予定の聖闘士星矢シリーズ最新作「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」で主要キャラクターの“アンドロメダ星座の瞬”の性別が女性に変更されることが判明し、ファンの間で否定的な声があがった(一部では百合案件として歓迎の声も)。良くも悪くも時代を感じる。
園原:そういう風に入ってくるんですね。
市川:一輝の正妻とか星矢の正妻とか。多分いないと思うんですけど。そんなサイドストーリーはないと思いますが。
園原:女性も戦闘キャラクターとして出てくるのであれば、小説にも応用できるのではないかと編集者的には思っちゃいますね。
市川:天野純希さんなんか、こないだ『雑賀のいくさ姫』を出されています。
―これからどんどん歴史小説で「女性主人公もの」が。ある種、まだ色んな人が手を付けてなかった領域かもしれないと、増えてくる可能性が。
市川:『村上海賊の娘』がそうだし。
園原:まさにそうですね。(作り手も)「斬新な視点から(書きたい)」っていうのもあると思いますし。
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