モンスターたちが所狭しと大暴れ! 新宿・歌舞伎町の「怖すぎて」泣ける店「監獄レストラン ザ・ロックアップTOKYO」
寺井広樹の東京いい店泣ける店withおとよ

最近、いつ涙を流しましたか?現代人に必要なことは、もっと「泣くこと」。涙を1粒流しただけでストレス解消効果が1週間続くと言われています。
「家にも職場にも泣く場所がない」「思いっきり泣きたい!」そんな声をよく耳にします。そこで、厳選した“泣ける店”を紹介。案内人は、これまで1万7000人を泣かせてきた“涙活”発案者である寺井広樹、そして、助手の“おとよ”こと、とよしま亜紀。
店主の感動的なエピソードで泣ける店、懐かし過ぎて泣ける店、辛すぎて泣ける店……、東京の泣ける店を、美女の涙と共にお届けします!様々な泣きをご堪能あれ。

 

暗闇、ギロチン、手錠……入る前から怖すぎる!作鼓

 

 

第3回目は「泣き美女」の緑、助手のおとよ、私寺井の3人で、JR新宿駅東口から徒歩およそ2~3分、歌舞伎町にある「監獄レストラン ザ・ロックアップTOKYO」にやってきました。ここはアミューズメント型レストランで、お客は「囚人」として監獄に連行されるという設定なんです。

 

レストランはビルの7階です。エレベーターを降りると、辺りは真っ暗。さきほどの歌舞伎町の喧騒が嘘のよう。「何か出てきそう」と呟くおとよ。

 

暗闇の中、目をこらしてみると、扉らしきものが……。開けてみると、なんとギロチンが出現。壁には「右手のギロチンに手を入れろ」とのメッセージがあるじゃないですか!

 

入口から既に怖い雰囲気が……

 

では、ここはレディファーストでおとよに手を入れてもらいましょう。

 

「ど、どうしてですかッ! 嫌ですよ。寺井さんが突っ込んでください」とおとよ。いえ、私もちょっとそれは……。

 

私とおとよがもめていると、緑が「急がないと、予約時刻に遅れますから!」とおそるおそる手を入れてくれました。

 

ギロチンへ手を入れる緑

 

すると、突然、警報音が! 一同、驚いていると、レストランへのドアが開くじゃないですか!

 

レストランに足を踏み入れると、ポリスに扮した案内係の店員が現れ、「逮捕します!」と私たちに手錠をかけました。「私は無実です」と慌てふためくおとよ。しかし、ポリスは手錠を外してはくれません。そのまま、私たちを連行します。

 

ムード満点の監獄

 

監獄で創作ホラー料理に舌鼓

 

着いた先は、監獄です。ここで、ようやく手錠が外されます。ソファ席に座って、ほっとしたような表情で「おもしろい演出ですね」とおとよ。さっきまで怖がっていたくせに……。

 

では、ドリンクと料理を頼みましょう。

 

おとよは“人体実験カクテルセット”。フラスコにはアルコールと炭酸水が、5つの試験官にはそれぞれシトラス、ピーチ、ザクロ、パイン、ミックスベリーのカクテルが入っています。これらを氷の入ったビーカーの中で調合するようです。

 

“人体実験カクテルセット”(税抜550円)

 

おとよは、欲張って全ての種類のカクテルを調合しているようですが……。味がごちゃごちゃして、とんでもない味になるのでは? けど、「いえ、けっこうイケますよ」と、ぐびぐび飲むおとよ。

 

私と緑は“悪魔の輸血”を注文。輸血パックにレッドワインとオレンジ、クランベリーをブレンドしたカクテルが入っているんですが、本物の血のように見えます。ドラキュラ気分が楽しめますね。

 

“悪魔の輸血”(税抜780円)

 

私たちがドリンクを味わっていると、料理が次から次へと運ばれてきます。まずは“ミイラ男のシーザーサラダ”から。大根が包帯、ゆで卵が目玉になっていて、凝っています。

 

“ミイラ男のシーザーサラダ”(税抜680円)

 

次に、“悪魔の左手“。鉄串に貫かれたハーブチキンが、まるで手のように見えます。リアル過ぎて、こわごわ口にしてみた緑からは「外はパリッとしていて、中はじゅわっとジューシーですね」と高評価。

 

“悪魔の左手~グリルドハーブチキン~”(税抜880円)に食らいつく緑

 

そして、“呪いの煮玉子“。「呪」の字にくり抜いた海苔をゆで卵の上に置いているんですね。実は、このゆで卵の中に、希望の数だけわさびを入れることができるんです。今回は4つのうち、1つだけわさびを入れてもらいました。

 

“呪いの煮玉子(LV1)”(税抜500円)

 

ロシアンルーレットで、誰がわさび入りを引き当てるか、遊んでみました。すると、緑が「当たりました。けど、美味しいですよ」と余裕の表情。いやいや、ここは「呪われた」と泣いてもらわなきゃ。

 

緑は辛いものが大好物なので平気でしたが、皆さんは気を付けてください

東京いい店泣ける店

寺井広樹・とよしま亜紀

【寺井広樹】
泣いて心のデトックスを図る「涙活」を発案。『涙活公式ガイドブック』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)、『泣く技術』(PHP研究所)、絵本『ナミダロイド』(辰巳出版)など著書多数。
【とよしま亜紀】
雑誌・書籍編集兼ライター。現在、師匠である寺井氏の元で“涙のスペシャリスト”として修業中。著書に、あの世とこの世の情けに泣ける『宮城の怖い話』『新潟の怖い話』『静岡の怖い話』(TOブックス)。

イラスト:えんどうまめ
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