ryomiyagi
2020/06/22
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2020/06/22
昨シーズンは、不調や怪我で思うようなピッチングができなかったエース菅野智之だが、開幕戦は投手の西勇輝に打たれたものの、ピンチの時や終盤はギアを上げていき及第点の投球を見せた。
開幕戦の平均球速は、150.4km/hを記録した。ここ3年の平均球速は下記の通りである。
菅野智之の平均球速(2017〜2019年)
2017年148.1km/h
2018年148.0km/h
2019年146.7km/h
(日テレ/G+調べ)
上記のデータを踏まえると、オープン戦や実戦形式で見せた姿に引き続いてストレートの力強さに復活の兆しがあるだけでなく、さらなる進化を遂げそうだ。
しかし、ストレートの調子が良すぎたからこそ、依存しすぎていた部分もあった。スラッターやスプリットなどの変化球の配球配分を増やしていき、バランスをよくしていくことが、今後の登板の鍵になっていくに違いない。
このストレートの強度を保ち続けることができれば、かつて沢村賞を受賞した輝きを取り戻せるシーズンになることは間違いない。そこにとどまらず、菅野の実績やポテンシャルを考慮すると、さらに上のレベルの投球を求められるだろう。
※2020年開幕戦の菅野智之の投球
【プロ野球開幕戦⚾️】#巨人?#阪神 ?️#東京D
ついに幕を開けたプロ野球‼️本日の巨人先発は3年連続の開幕投手となるエース #菅野智之 投手?
初回2つの三振を奪い三者凡退での立ち上がりです‼️ただいま日テレ系地上波で生中継✨?
(全国ネット)※一部地域を除く#さあここからだ #withfans pic.twitter.com/waoXhfbYKm— DRAMATICBASEBALL 2020 (@ntv_baseball) June 19, 2020
新型コロナウィルスの微陽性の疑いで出遅れていた昨シーズンセ・リーグMVPの坂本勇人だが、開幕直前で大城卓三とともに一軍へ合流した。坂本に関しては、原辰徳監督が「14時59分まで様子を見る」と公言していたが、見事に開幕戦で復帰する形となった。
打撃面は、試合勘がまだ戻っていなかった部分もあり、西のボールには追いつけていなかった。それでも開幕戦は1安打、2戦目は3安打の猛打賞、3戦目はタイムリーを放つなどの活躍を見せた。
守備面でも3戦目では、小林誠司のスローイングとコンビネーションを上手く合わせた上つッチにしてアウトにする場面が見られるなど、開幕カードから攻守においてチームを勝利に導いた。
※お股ニキさんも評価する小林のスローイングからの坂本のタッチプレー
俺が求める水準のスローイングとタッチpic.twitter.com/ayPFpMtSui
— お股ニキ(@omatacom) (@omatacom) June 21, 2020
成績以外でも、キャプテンとしてのまとめ役であり、「生きる教科書」ともいえる。歴代においてもスペシャルな存在のため、たとえ出場できない状態だとしても、坂本がベンチにいるだけでチームへ大きな好影響をもたらすことは間違いない。
※坂本勇人今シーズン初の長打
【プロ野球開幕第2戦⚾️】#巨人?#阪神 ?️#東京D
1回裏 #坂本勇人 選手がフェンス直撃の3ベースヒットでチャンスをつくり #丸佳浩 選手の内野ゴロで巨人が先制? 1 – 0ただいま日テレ系地上波で生中継(関東ローカル)✨?
このあと15時〜(全国ネット)※一部地域を除く#さあここからだ #withfans pic.twitter.com/FqSgdpnjJc— DRAMATICBASEBALL 2020 (@ntv_baseball) June 20, 2020
原采配に視点を移すと、開幕戦では坂本の復帰はもちろんのこと、湯浅大の起用法も光る部分があった。
湯浅大の起用法を見てみると、開幕戦では終盤のプレッシャーがかかる場面で、犠打要員として代打でプロ初出場をお膳立て。2戦目は代走で出場させた上で初盗塁に結びつけ、3戦目に初のスタメン出場を果たした。
また、その3戦目で湯浅の代打として北村拓己が出場し、初ヒット初打点のタイムリーを放った。
このように積極的かつ配慮ある若手起用により、彼らに自信をつけさせてモチベーションを上げさせることができた。原監督非常に優れた部分が出たと思う。
「実績組」で中軸の坂本や丸佳浩、岡本和真といった選手が若手陣をフォローできる活躍を見せれば、原第二政権のような若手と主力の相乗効果が見られるだろう。
野手のジェラルド・パーラは、2戦目、3戦目とホームランが出たことによって、開幕前の打球が上がりづらい傾向は以前よりも払拭できた。守備面では高い貢献が期待できるため、タイプ的にも1番2番または5番あたりに座らせていくことも選択肢に考えられる。今後も水準以上の長打を残しつつ、コンタクトしていくことに期待したい。
※ジェラルド・パーラ来日初ホームラン
【プロ野球開幕第2戦⚾️】#巨人?#阪神
7回裏 #パーラ 選手が来日初アーチとなる3ランホームラン?巨人がこの回一挙8得点‼️#原辰徳 監督も #シャークダンス で迎えます??日テレジータスで生中継⚡️
?ジャイアンツLIVEストリームでも配信▶️https://t.co/KQyC8TtaEq#さあここからだ #withfans pic.twitter.com/ddPReadtEE— DRAMATICBASEBALL 2020 (@ntv_baseball) June 20, 2020
投手陣では、エンジェル・サンチェスが3戦目に先発したが、これまでの実戦形式の不安を解消できそうな内容のピッチングを見せた。しかし、まだ波が激しく点差が開いた段階での投球が続いたため、今後は僅差の試合でパフォーマンスを残せるかが注目である。
また、僅差の7回に登板したチアゴ・ビエイラはスピード自体はあったものの、制球が全く定まらず途中降板し、勝ちパターンには程遠い結果となった。水準レベルの制球力を身につけてからリベンジしてほしいと思えた。
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