伝統のミステリーをはじめ、現代小説、時代小説、さらには官能小説まで、さまざまなジャンルの小説やエッセイをお届けしています。「本がすき。」のコーナーでは光文社の新刊を中心に、インタビュー、エッセイ、書評などを掲載。読書ガイドとしてもぜひお読みください。(※一部書評記事を、当サイトでも特別掲載いたします)
2019/06/14
『三つ編み』早川書房 レティシア・コロンバニ/著 齋藤可津子/訳 インド北部の村に住む不可触民のスミタ、イタリアのパレルモで家族経営の毛髪加工工房で働くジュリア、カナダ・モントリオールのエリート弁護士サラ。 […]
2019/06/07
『偽りの春神倉駅前交番狩野雷太の推理』KADOKAWA 降田天/著 降田天(ふるたてん)はプロット担当の萩野瑛(はぎのえい)と執筆担当の鮎川颯(あゆかわそう)からなる女性コンビ作家だ。別名義でライトノベルを […]
2019/06/03
『鬼憑き十兵衛』新潮社 大塚已愛/著 物語の始まりは寛永一二年十月。三代将軍徳川家光の時代で、江戸幕府の政治的機構が整ったころだ。熊本の、昼間でも碌に人の通わぬ山中に一人の少年を追う屈強な男たちの姿があった […]
2019/05/15
『夜の塩』徳間書店 山口恵以子/著 山口恵以子が、いかにも松本清張賞受賞作家らしい作品をものした。それがこの『夜の塩』である。 母子家庭ながら、キリスト教系の女子学校で英語の教鞭をとる篠田十希 […]
2019/05/14
『ハムレット殺人事件』東京創元社 芦原すなお/著 『ハムレット』といえばシェイクスピアの四大悲劇の一つである。登場人物が次々に死ぬ物語に様々な解釈がされてきた名作だ。芦原すなお『ハムレット殺人事件』では、大 […]
2019/05/08
『マジカルグランマ』朝日新聞出版 柚木麻子/著 「マジカル」ときけば「魔法のような」「魅惑的な」といった日本語訳が浮かぶ。だから柚木麻子の新作のタイトルが『マジカルグランマ』と知った時は、「魅力的なおばあち […]
2019/03/29
『トリニティ』新潮社 窪美澄/著 一九六〇年代から八〇年代、雑誌カルチャー華やかなりし時代に、その人気を牽引した雑誌を次々と創刊した潮汐(ちようせき)出版。のちにログストアと社名変更した出版社で働いていた三 […]
2019/03/28
『てらこや青義堂(せいぎどう) 師匠、走る』小学館 今村翔吾/著 『童の神』(角川春樹事務所)が直木賞候補、「羽州ぼろ鳶(とび)組」シリーズ(祥伝社文庫)がヒット中の作家、今村翔吾の新作は、なんと太平の世であった江戸 […]
2019/03/27
『スクエア横浜みなとみらい署暴対係』徳間書店 今野敏/著 本書は今野敏の二百冊目となる作品だ。デビューから四十一年だが、初の著書は八十二年の『ジャズ水滸伝』(現『奏者水滸伝 阿羅漢集結』)なので、年五、六冊 […]
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