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本がすき。 > 小説
             

#小説

REVIEWレビュー

  • 2022/08/22

    「膿がどろどろあふれ出すような」危険な小説

    金杉由美
    『私の盲端』朝日新聞出版 朝比奈秋/著     女子大生の涼子が多目的トイレに入り、排便処理をするところから物語は始まる。 彼女は癌を患ったため手術で直腸を切り取り、代替に腹部に排泄口を造ったオストメイト(人工肛門保有者)だ。 腹部につけたパウチに溜まっている便を棄てて洗い流す作業手順が、淡々とした...
  • 2022/08/17

    食べられ、再利用される身体――正常と狂気を反転させる12の物語|村田沙耶香『生命式』

    馬場紀衣
    『生命式』河出書房新社 村田沙耶香/著     この本のなかでは常識は通用しない。世界はいとも簡単に反転し、私たちの常識は非常識になってしまうからだ。女子小学生が裏山で「ポチ」と名付けられたおじさんを飼っている世界、普通と思いこんでいた料理の定義を揺るがす物語など、読者の正常性を問いかけるような、ぎ...
  • 2022/08/10

    三浦天紗子が読む『呑み込まれた男』奇想天外なもうひとつの『ピノッキオ』物語

    小説宝石
    『呑み込まれた男』 エドワード・ケアリー/著 古屋美登里/訳   丸太から彫った人形が動き、自分を〈バッポ(お父ちゃん)〉と呼ぶ。人形に命を与えた創造主であり父となった喜びと、モノでしかないはずの人形がモノであることを拒むということへの混乱と嫌悪感。相反する感情をコントロールできないジュゼッペは、〈おとこのこ...
  • 2022/08/09

    西上心太が読む『風を彩る怪物』青春音楽小説を代表する一作

    小説宝石
    『風を彩る怪物』祥伝社 逸木裕/著   音楽大学受験に失敗した名波陽菜は、気分転換のためカフェを営む姉の家を訪れる。姉が住む奥瀬見は山と深い森に抱かれた土地だ。その森の奥から紛れもない楽器の音が聞こえてきた。その音に導かれて陽菜が行き着いた先は、芦原幹・朋子の父娘二人が営むオルガン工房だった。  ...
  • 2022/08/08

    東えりかが読む『無年金者ちとせの告白』必死に働く老女たちが手を組んだ

    小説宝石
    『無年金者ちとせの告白』光文社 西尾潤/著   舞台は中央自動車道を高井戸インターチェンジから西へ一時間以上車を走らせた場所にある“坂田PA(パーキングエリア)”。ここを運営する(株)アイノフーズには定年がない。よって現在の従業員の平均年齢は六十二歳と働かなくてはならない高齢者にはありがたい会社だ。だが社長の...
  • 2022/08/01

    家族を憎むことができれば救われるのに、愛ゆえのつらさで壊れていく

    金杉由美
    『くるまの娘』河出書房新社 宇佐見りん/著     にい、かんこ、ぽん。 それに父と母。 5人だった家族は、兄が結婚して家を出て、弟が祖父母の家に行き、かんこと父母の3人になった。 母は脳梗塞の後遺症で別人のようになり、父は元からスイッチが入ると別人になってしまう。 そんな壊れた家で暮らすうち、かん...
  • 2022/07/21

    ある日、妻が「森」になった――すれ違いつづける夫婦を描く幻想小説|彩瀬まる『森があふれる』

    馬場紀衣
    『森があふれる』河出書房新社 彩瀬まる/著     物語は、作家・埜渡を中心に、彼をとりまく男性編集者、不倫相手、女性編集者らの視点を入れ替えながら綴られていく。その日、編集者の瀬木口は担当作家の埜渡の自宅でボウルいっぱいの草木の種を食べている妻・琉生(るい)の姿を目撃する。翌日、彼女の身体は異様な...
  • 2022/07/20

    老い、孤独、母、性……不自由な心と身体を描いた小説集|紗倉まな『春、死なん』

    馬場紀衣
    『春、死なん』講談社 紗倉まな/著      身体は歳を重ねるごとに老いていくのに、心だけは変わらず性に焦がれているから、どこに心を置いたらいいのかわからない。自分のなかに感じる、居心地の悪さ。本書は、そうした不自由な自分から逃げられずにいる高齢者、そして、彼らの行き場のない孤独がほぐされていく様を...
  • 2022/07/13

    潜水艦が舞台の小説には極上のミリタリーアクションと胸に迫る浪花節が似合う!

    金杉由美
    『脱北航路』幻冬舎 月村了衛/著     書店員だった頃、読書は仕事の一環だった。 好みにあわなくても、我慢して黙々と義務的に最後まで読み通していた。 本屋を辞めた今は、読みたい本だけ読めばいい。 それなのに、気がつけば「つまんねーなー」と思いながらも仕方なく読んでいて、ああそうだよそうだよ読みたく...
  • 2022/06/09

    浅田次郎が久しぶりに、読者を真正面から泣かせに来た!

    金杉由美
    『母の待つ里』新潮社 浅田次郎/著     ああ、久しぶりの、真正面から泣かせに来た浅田次郎。 「母」「ふるさと」「熟年」「孤独」「生きがい」 そんなキラーワードが巧妙に組みこまれた、狙い撃ちの一冊。 わかっていても涙腺が崩壊してしまう、熟練の技が冴えわたる逸品。 こういう作品を読むときは眉に唾つけ...
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